33. 足跡 | 『野人魂』 TVチャンピオン野人王 大西琢也が綴るメッセージ

33. 足跡


言葉にしたい。何か伝えたい。表現したい。愛されたい。話したい。
わかって欲しい。そのどれもが正解であって、不正解でもある。

このモドカシイ気持ちをどのように捉えるか。自分の気持ちに光を
あててみると更に訳が分からなくなることがありますね。

少し掘り下げてみると、、、
動き始める前に必ず何かしら理由付けをシナケレバ!
そんな脅迫のような自己暗示がありませんか。

僕は自分が「好きだ!」とか「よしっ!」と感じられるものは
それだけで大きな価値があると信じています。

そこにどんな理由があるのかと問われても、答えが無い。
ただそう感じたから。湧いてくるから。
・・・と言うしかないことがあるからです。

何にでも「理由」や「目的」を求められる世の中で「ただなんとなく」
というのは抑圧されがちなものですね。
しかし、僕はそのなんにも無さそうなところにも意味があると想うのです。

真っ白な雪。降り積もった雪がふわっとそのまま目の前にあるとき。
あなたはどんな衝動に駆られますか。
綺麗だなあと見とれているか。それともいきなり飛び込むか。
ズンズンと足を踏み入れるのか。走り回るか。んーありすぎる。

一緒にでかける子供達を見ていると。
たいてい何も考えず、歩き始めます。
歩いた先に何が在るわけでもないのにまずは歩くのです。
そのうち、走ったり、転がったり、雪を手にとってみたり、
変化がでてくる過程を見ているというのは随分と面白いものです。

何かをした。しない。どっちでもいい。
そこに何か惹かれるものが在ればいいじゃないですか。

見とれていれば綺麗なままそこにある。飛び込めば人型。歩けば足跡。
転がれば・・・。
大きくても小さくても、見えても見えにくくてもいろんな跡がつきますね。

それら全ての点が時と共にオボロゲナ点線になり、同じところを往復して
いれば、はっきりと線になる。やがては道になっていく。

全ては一つの点からできていて、
一つの点はどんなものにでもなることができる。

自分の心のありようを道として感じられるその日まで歩み続けよう。
誰もが無心でいけばいい!
本当の自分はただそこに在るのだあああ。

雪の中でキャンプするというのは寒くて、綺麗で、予想外で、面白すぎます。
あー楽しかった。氷点下の世界で元気充電!