26. 言葉は生命なり | 『野人魂』 TVチャンピオン野人王 大西琢也が綴るメッセージ

26. 言葉は生命なり


お正月、久しぶりに母方の田舎である和歌山へ帰省してきました。
お城の近くにある家にはもう誰も住んではいません。しかし僕は
そこで自分の根っことつながる生命の言葉に出逢いました。

風化して茶色くなった手帳に認められていたこの言葉。

「聴くに心眼を開け。語るに身魂を尽くせ。行ふに真勇を振るへ。
言葉は生命なり、道なり、光なり。」


 祖父はどのような経験からこのような言葉を遺したのでしょうか。
ここに込められたものを僕が本当に理解するにはもう少し時が必要
だと想います。亡くなってから20数年。時を越えてもらった
メッセージを声に出し、胸に刻みました。今、言えることはひとつ。

言葉は生命をつなぐ。

僕はそう思います。言葉によって人と人が理解しあえる。
時や場所を隔てても、それを可能にするもの、価値観の土台にある
のは生命の記憶です。僕達は経験したもの以上のことを言葉にする
ことができるのでしょうか。

何歳であるにしろ、そこまで「生かされていること」そのものにかけ
がえのない価値があるとすれば、何が大切でしょうか。できるだけ多
くの人に自然に触れてほしいと願うのは、生命のつながり、根っこを
感じてほしいからです。人と人が、人と自然がつながっていることが
本当に実感できるからです。僕はこれからもどのようにして生命を育
んでいくのか、皆さんと一緒に考え少しずつ実践していきたいと思い
ます。

あなたが誰かと言葉を交わす時、誰かの言葉に出逢う時、そこには生
命と生命をつなぐ見えない橋がかかっています。意味のない出逢いな
どひとつもありません。あなたの目の前にある言葉を、出来事を、そ
してそこにある隠されたメッセージをしっかりと受け止めてください。
きっと今必要なヒントがそこにあるはずです。

「野人魂」も何らかの形であなたの助けになってくれていることを
願って、今年も綴っていきます。ここに在るひとつひとつが大西琢也
の内なる歩みです。湧き上がる想いを行動につなげ、形にしていくこ
とを続けていきます。

僕はこの混沌とした社会の中で、道標となれるようなひとつの価値観
を示していくつもりです。末永く見守りつつ、何かのきっかけにして
いただければ、とても嬉しいです。

実際にお逢いして語り合えることも楽しみにしています。両岸から橋
をかけてお互い歩み寄りましょうね。

 さあ嬉しい、楽しい、幸せ、ついてる、素晴らしい一年にしましょう!
 気持ちいい言葉を声に出しましょう!

 おせちにおもち美味しかったなあ。。。ありがとう。